最近、4歳の男の子のママ友から、子供が
チック症ではないかという相談を受けました。
頻繁に瞼をパチパチしたり、たまに
うなり声を上げるというんです。
ママ友は、これって、自分のせいかもって
心配しているんですね。
調べてみたら、チック症は子どもに
比較的多くみられる病気でした。
チック症の症状があると、親としては
なんとか治すために、その原因を
知りたいものです。
ママ友さんのように、もしかしたら、
その原因は自分にあるかもって悩んでいる人は
多いのかもしれません。
でも、チック症の原因が親の
影響も関係しているってって、本当でしょうか。
チック症の本当の原因は何か、
考察してみました。
チック症の本当の原因は?
チックが多くみられるのは幼児期から学童期に
かけてです。
自分の意思とは無関係に体が動いたり、声を出して
しまうもので、心身の成長・発達の過程で
多くの子どもに見られるものです。
大半は一過性の軽いもので、成長とともに
自然に消えます。
しかし、1年以上続き、固定・慢性化すると社会生活に
支障をきたしてチック症と診断され、
治療が必要になります。
かつてチック症は、親の育て方の問題があって
子どものストレスを招き、
発症すると言われたりしました。
親が過保護であったり、家庭に問題があるから
チック症になるとか、一人っ子に多いなどとも。
しかし、現代では原因はそんな親の関与よりも、
脳内の神経伝達物質の変化によるものと
考えられるようになっています。
チック症の原因はまだはっきりと
解明されたわけではありません。
遺伝的素因のある子どもが、発達の過程で脳神経に
なんらかの変化が生じ心理的な要因を引き金にして
発症するという説もあります。
そもそも、親が原因であれば、同じように
育てられた兄弟が、同じくチック症であるか
ということにもなります。
そういう例はあまりないようです。
母親が厳しすぎる、両親の過度なプレッシャーが
重荷になったなど、1つのことが原因で発症する
わけではありません。
親が厳しいのは当たり前だし、子どもに
期待をかけるのはみな同じです。
プレッシャーから、全員が発症することも
ありません。
たとえば、幼稚園や保育園、小学校では
チックの症状は出ないのに、家庭に帰ると
チックを繰り返す子供もいます。
このような例では、学校や保育園から帰宅して
リラックスした状態になり、チックが
出るようです。
親としてチック症の子どもと付き合うには
親がチック症の原因であるという説は
説得力がないようですが、子どものチック症を
治すために、親の役割は重要です。
親(保護者)は、子供のチックを責めない事が
大切です。
チック症は、意図的にやっているわけでは
ないので、叱って止めたりしないことです。
また、チックの症状が増えた、減ったと
一喜一憂しないことも大切です。
子供がチック症になったからと慌てたり、
嘆いたりする必要はないのです。
親が穏やかな気持ちで、子供を見守ってあげれば、
症状も和らいでくるかもしれません。
おわりに
チック症の原因は、親であるとは
限らないことが分かりました。
でも、チック症の子供にとって
親の役割は重要なのは変わりありません。
ママ友さんにも、この内容を話してあげたら
すごく安心して、子どもとのコミュニケーションを
もっと増やしたいと言っていました。
親子の関係がより良くなって、
チック症の症状が改善していくことを
お祈りしています。