昭和初期が舞台の、ドラマで
登場人物が、手紙を読むシーンがありました。
昔もらった手紙の束から、封筒を一通取って
中から出した便箋を開いて、読む。
無言の、たった数秒のシーンでしたが
私には、え?と思うことがありました。
封筒から出て来た便箋が、
きちんと三つ折りになっていたからです。
時代考証の、しっかりしたドラマですから
あの時代に三つ折りの手紙があったのかと
少々驚きました。
私には、昔の封筒は小さいイメージで
折り方によれば、入らないと
思っていたからです。
便箋の折り方にもマナーがある
ドラマを視て、三つ折りが印象に残ったので
色々調べてみると、手紙の折り方は
三つ折りが、基本である事がわかりました。
入らない時は、四つ折りでも良いらしいですが
折目が、少ない方が読みやすいので、
推奨されるのは、三つ折りなのです。
でも、最近は簡単な用事は手紙ではなく
何でもメールで済ませてしまう時代です。
手紙で送るのは、A4サイズの
事務的な書類がほとんどです。
だけど、三つ折りって難しそうですよね。
簡単な折り方が、あります。
A4用紙を、2枚用意しましょう。
1枚は、書き損じでも広告紙でも構いません。
-
1,用紙の長い辺を四つ折りにします
2,開いて1/4を折り込んで3/4サイズにします
3,3/4用紙の上に3等分したい紙を置きます
4,3/4用紙とA4用紙の左下の角を合わせます
5,3/4用紙上辺とA4用紙左上角を合わせます
6.3/4用紙の線とA4用紙の交差部分で折ります
これを、動画にした物がありますので
参考にしてみてください。
A4用紙をぴったり三つ折りにする方法
まさに、百聞は一見に如かずで
とてもわかり易いですね。
さて、これを封筒に
入れなければなりません。
手持ちの封筒だと、
上が、飛び出てしまいました。
封筒にも種類や大きさがある。
封筒の種類には、
下記のように、4種類の形があります
- 長形 細長い、いわゆる和封筒
- 角形 正方形に近い形
- 洋形 横に長い形
- 国際規格 国際規格で定められたサイズ
大きさは、長形1号や、角形1号など
数字で、決められています。
三つ折りにした、A4用紙だと、
共に、サイズが120mm×235mmの
長形3号か、洋形8号だとぴったりです。
ちなみに、このサイズは
定型郵便物の最大サイズです。
封筒の大きさや形も、様々なので
用紙に合わせて選べば、いいのですね。
入れ方にもマナーがあった
ところで、封筒に手紙を入れる時ですが
これにも、マナーがあるようです。
手紙は、受け取り手が開いた時に
文末ではなく、文頭が最初に目に入るよう
そちらを、表面側に折って入れましょう。
手紙が、縦書きでも横書きでも
相手が、読みやすいよう配慮するのが
手紙のマナーなのですね。
もう一つ、三つ折りにする方法がありました。
これもA4用紙を2枚使います。
下の線を合わせます。
縦に置いた紙が、はみ出るところで1回折り、
そこを目安にもう1回折れば、出来上がり。
これも、動画で見てみましょう。
A4の紙を長3の封筒封筒ピッタリサイズの
三つ折りにする方法
https://www.youtube.com/watch?v=AqYUNVCfB7g
上で紹介したのとは、少し違いますが
長形3号の封筒を使う時には、便利ですね。
さいごに
最近は、手紙が来るといえば、
どこからかの、ダイレクトメールや
事務的なお知らせが、主になってきて
個人的に誰かから、手紙を貰うと言う事が
全くなくなりました。
メールは、すぐに届いて便利ですが、
手紙を受け取った時の、わくわく感や
差出人に対する、感謝の気持ちや
また、自分が手紙を出す際に
どの、便箋と封筒にしようかと
選ぶ楽しさが、全く無くなってしまいました。
宛名の書き方を、知らない若者もいて
職場で、驚いた経験もあります。
何かが、便利になれば、
何かが、消えて行くのは
仕方がないのでしょうか。
手紙の事を、調べているうちに
少し寂しい気持ちになってしまいました。