皆さんは勉強をするときに音楽を聴きますか?
私は、普段の勉強をする時は音楽を聴いていましたが、
受験勉強を始めてからは一切聴くのをやめました。
当時は図書館の自習室にこもって、
耳栓をするくらい音を嫌っていました。
今でも仕事をする時には音楽は聴いていません。
音楽がかかっていると、
パソコンの画面を見つめながらも、
気づくと耳は歌詞を追っている、
なんてことがよくあります。
一方、主人は音がないと集中出来ない性質です。
図書館では落ち着かずにふらふらして、
挙句の果てには席に着くと寝てしまう・・・
カフェなどに行ったり、
図書館でもヘッドホンで音楽を聴きながらだと
集中できるのです。
あなたはどちらのタイプですか?
音がある場合とない場合、
本当はどちらが集中できるのでしょうか?
集中しているときの脳の状態
集中している時の脳の状態を調べた結果、
私たちの脳は通常、広範囲にわたり、
様々な部位が活動しています。
しかし、集中している時は、
作業に必要な部分だけが活性化し、
他の部分は活動が低下するのです。
つまり、集中するということは、
脳の全体の活動を低下させ、
一点に集中する事で起きる現象なのです。
音がない状態だと人は集中できるのか?
音があると気が散るのであれば、
無音の状態はどうなのでしょうか。
実は、過去の研究によって、
無音の状態だと反って集中力が低下する
ということがわかっています。
通常、私たちの周りには常に音が存在しています。
例えば風の音、外の車の音、エアコンの音等、
これらを環境音といいます。
普段このような環境音にさらされているため、
無音になってしまうと、脳が無意識に
このような音を探そうとするため、
そちらに注意が行ってしまい、
その結果、目の前のことに集中しにくくなります。
集中するには環境音!
自分に関係がある、または興味や関心のあること、
つまり気になることが聞こえてくると、
例え集中していても、脳が反応してしまい、
集中力が途切れてしまいます。
一方、自然の音のように、
一定で変化のあまりない環境音は、
聞こえていても脳はその音には反応せず、
集中は途切れません。
そこで、環境音を聞くことで、
その他の気になる雑音を遮ってしまえば、
余計な雑音に注意が向かなくなり、
集中状態になりやすいのです。
また、音楽を聴きながら作業をすると、
脳が活性化されて勉強の効率が上がる
検証結果もあります。
最近では、このような環境音を利用したBGMなども
入手できるので、活用してみるのもいいですね。
いろいろ試して、ご自身に合ったものを選んでみてください。
なるほど、このような音楽であれば、
リラックス効果もあり、
勉強もはかどりそうですね。
私も今、資格勉強をしながらBGMとして
流していますが、なかなか心地よく
作業効率も上がっている気がします。
勉強する時に音楽を聴く場合のポイント
- 勉強の内容で使い分ける
計算のような作業的な要素のあるものは、
音楽によりリラックス出来、
作業効率が上がるという効果もあるが、
暗記のような集中力を要する場面では、
そもそも音楽は向かないので、音楽は使用しないなど
場面で使い分けるというのもポイントです。 - 音量はBGM程度に抑える
環境音が集中を高めるということなので、
音量もカフェで流れているBGM程度に抑えるといいでしょう。
- やる気を出したい時に聴く
試験会場では音楽は聴けませんので、
勉強する時は必ず音楽が流れているという状態に慣れてしまうのも
あまりよくありません。
やる気が出ない場合に限って、やる気を出すために音楽を聴く
というのも一つの方法ですね。
いかがでしたか?
ずっと無音が心地いいと思い込んでいた私ですが、
今日から環境音BGMを利用してみようと気持ちが変わりました。
みなさんもご自分にあった方法を見つけてくださいね。