静電気体質、原因はスピリチュアル!?

雑学

また冬になりました。私にとってはとてもやっかいな静電気の季節。そうです、私はあの「ビリッ」とくる静電気が大の苦手。

セーターを脱ぐときに「ビリッ」
ドアを開けようとノブを回すと「ビリッ」

ほんとに厄介です。
「静電気が起こりやすい人は霊感が強い」なんていう話も聞いたことがあります。そういう類の話は苦手なので、余計に恐怖を覚えます。誰か嘘だと言ってほしい。

では静電気って、どんな原因で起きるのでしょうか。



静電気のメカニズム

世の中の物質はすべて、マイナス、プラスの電気を持った状態です。人間も含めて、セーターも金属のドアノブも、すべて同じように電気を持っています。

マイナスとプラスの電気がバランス良く同じくらいに保たれた状態では動きはありません。けれど物体が互いに擦れるなど、なんらかの刺激によってプラスはマイナスに、マイナスはプラスに移動して、バランスが崩れた状態になります。すると電気は崩れたバランスを取り戻そうと、元の場所に戻ろうとします。これが静電気のメカニズム。この状態で物体に触れると、放電してビリっときます。

一般に、電気をよく通すものに触れるほどビリっと来ます。金属や鉛筆の芯などがそれです。一方、木や紙、石など、電気をゆっくり通すものに触れたときは痛みは感じません。身体が電気を帯びているときはこういった素材に触れると、自然に放電することが出来ます。

静電気を呼びやすい体質とは?

さて静電気のメカニズムはわかりましたが、ビリっときやすい人は「霊感が強い」という、スピリチュアルな原因説に根拠はあるのでしょうか。

身体の中では、心臓や脳、筋肉、細胞レベルの活動で電気が発生しています。この電気の流れが何らかの原因で阻害されると、健康が脅かされます。ストレス、睡眠不足、食生活の乱れ、さまざまな原因で電気のバランスが崩れることに。

けれど人間には放電する力があります。自然に身体に溜めた電気を放電出来る人ほど健康溜め込むと不健康な状態になります。静電気が起こりやすい人は、体の中にため込んだ電気を自然に放電しにくい、つまり溜めやすい体質と言えます。

「霊は電気に寄って来る」などと言います。霊体そのものが電気だという人も。消えていたテレビのスイッチが勝手に入ったりする心霊現象から来た噂かもしれません。

静電気をため込んでしまっている状態は、体調を崩して体がSOSを発信している状態。そういうときって物事を悪い方に考えたり、いろんなことに敏感になったりしてしまうもの。そんな状態が「霊感が強い」印象になったのかもしれませんね。


静電気を防止する習慣とは

静電気を防止するには、放電する習慣を持つことです。
大型の電化製品についているアース。貯まった電気の漏電防止のために、地面に向けて放電するためのものですが、人間もこれと同じ原理で、貯まった電気を放電してあげる必要があります。

水分を補う

静電気は、なんとなく冬に多い気がしませんか?人間は身体に纏った静電気を、空気中の水分や地面に付いた足元から自然に放電しています。ところが冬は空気が乾燥しているので十分に放電が出来ません。完走を防ぐため、保湿することが大切です。

普段から水分はマメに摂り、体内の水分をキープしましょう。水をたくさん飲むと、目に見えない細かい汗をかきます。これが自然放電を促します。また、こまめにハンドクリーム、ボディクリームなどを使い、肌のうるおいも補いましょう。

アースする

ときどき土や石、木製の物、コットン素材などに触れてみましょう。また、素足でいるこことで自然に放電することもできます。靴を履いたままでも放電されていますが、ゴム底の靴は電気を通さず、放電されません。


衣類の素材を考える

衣類の着脱時にもよく静電気が起きますが、衣類の素材によって静電気の起きやすさはが変わります

例えばウールやナイロン、レーヨンは「プラス」ですが、アクリルやポリエステルは「マイナス」の電気が滞留しぃやすい素材です。プラスならプラス、マイナスならマイナスと、同じ性質の素材同士の組み合わせならば静電気は発生しません

また、麻、綿、絹などは帯電しにくい素材です。

さいごに

静電気のことが色々わかったことで、「ビリッ」に以前ほどの恐怖は感じなくなりました。ただ科学的には説明がつきましたが、スピリチュアルな原因ではないと言い切れるわけでもないような。

なるべく放電を心がけて、「ビリッ」に見舞われないようにしたいと思います。

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