学校から帰って来た娘が、一言・・・・
『お母さん。アミラーゼって知ってる?』
え?!ア・アミラーゼ?!ですかぁ~。
聞いた事あるような、無いような?!
昔、学校で習ったっけ?
元素記号じゃないし、光合成?!
化学?!生物?!
記憶を辿る私・・・
『ちょっと待って、アミラーゼだよね。
うん。アミラーゼ、アミラーゼ。』
結局の所、解らなかった私は
授業で習いたての自身満々な娘の講義を
聞く事になったのは言うまでもありません。
せっかく娘の講義を聞いたので
もっと詳しく調べて見ました。
アミラーゼってなあに?
アミラーゼとは唾液や膵液などに含まれる
炭水化物のでん粉の消化をおこなう
消化酵素の事をいいます。
解りやすく説明すると
ごはんやパンなどに含まれている
でん粉の分解や消化をスムーズにしてくれる
酵素の事です。
昔の人は良く噛んで食べなさいと、
言いますよね。
それは唾液に含まれるアミラーゼによって
消化をスムーズにしてくれるので、
胃腸の働きも良くなります。
ちゃんと理にかなった言葉だったのですね。
御飯を何回も噛んでいると甘く感じるのは
アミラーゼの働きによるものです。
アミラーゼにはどんな種類があるの?
アミラーゼはαアミラーゼ、βアミラーゼ、
グルコアミラーゼに分けられます。
- αアミラーゼ
でん粉やグリコーゲンなどを
ある程度の大きな単位で加水分解する
液化型酵素のことです。
グルコースの結合をランダムに切断します。
動物の唾液などに含まれています。 - β-アミラーゼ
炭水化物の末端からふたつづつに
切断して加水分解をします。
グルコースの結合を
マルトース単位で切断します。
植物に含まれています。
おもに大豆、小麦、大麦などの穀物類
サラダ菜、クレソン、ニラ、ブロッコリー、
モロヘイヤ、アスパラなどの淡色野菜
れんこん、長いも、大根、かぶなどの
根野菜に含まれています。 - グルコアミラーゼ
でん粉をグルコース単位で分解する
糖化酵素のことです。
ではどんな働きをしているの?
- αアミラーゼは
でん粉を加水分解してオリゴ糖や
デキストリンを生成します。
主な用途としては
水あめやブドウ糖製造の
前段階のでん粉液状化
酵素分解のデキストリンの製造
ハイマルトースシロップの製造
パンの製造などで利用されています。 - β-アミラーゼ
生のでん粉を分解することは
出来ないので、ドロドロの状態の
でん粉から麦芽糖を生成します。
グルコアミラーゼ
でん粉から直接グルコースを
生成します。
主な用途としては
ブドウ糖の製造
アルコール発酵などで利用されています。
アミラーゼで病気も解るって本当?
アミラーゼは膵臓や唾液に多く含まれる
消化酵素なので、これらの臓器の炎症に
よって血液や尿に多く排出されます。
腎臓や肝臓の病気の場合は
血清中の値が高くなります。
卵巣の病気やがんの場合も
血清や尿の両方が高くなります。
唾液の検査でストレスを測る事もできます。
さいごに
アミラーゼは色々な事に利用されて
いるのですね。
しかも病気やストレスなどもわかる
とは本当に驚きでした。
今やストレスとは切っても切れない現代。
自分では気が付かない間にストレスが
溜まって、うつ病になってしまうと
いう方が増えていますね。
そうなる前に一度検査をして
上手にストレスと付き合って
いきたいですね。
私も早速検査をしてみようと思います。
アミラーゼを詳しく調べてみると、
中学生レベルの知識しかない私には、
残念なことに、難しすぎて
ちんぷんかんぷんでした。
でも調べていくうちに
面白くなって、さいごには
凄く賢くなった気分になりました。
学生の頃は勉強が大嫌いでしたが、
大人になり気になる事はとことん調べて
納得するととても楽しくなります。
勉強が出来るようになるには
何事も気になる事ですね。