じゃがいもが大好きです。カレーやシチューに入っていても、そのままふかしてバターでいただくのも、美味しいですよね。なのでじゃがいものストックが乏しくなってくると不安になります。いつでも使いたいときに使いたいと思い、ついつい買い過ぎてしまうことも。
ところがしばらく置いてしておくと知らぬ間に芽が出てきたり、緑に変色したりしてしまいます。こうならないために、何か良い保存法はあるのでしょうか。調べてみました。
芽が出るのはどんなとき?
収穫されたじゃがいもには、一定期間は発芽しない「休眠期間」があります。品種にもよりますが、収穫からだいたい3か月ほどの休眠期間があるようです。芽が出てくるのはこの休眠期間を終えたあと。
3か月といっても、スーパーの店頭に並んでいるじゃがいもは収穫されてからしばらく日にちが経っているので、思っていたよりも早く休眠期間が終わってしまう場合もあるので覚えておきましょう。
休眠期間を終えると、じゃがいもはいっきに成長を始めます。成長には、温度(10℃~20℃)と明るさ、髙い湿度(90~95%)といった条件が必要です。つまり芽が出ないようにするためには、これとは反対の条件をそろえてあげれば良いのです。
芽が出ないように保存するには
発芽には温度と明るさ、湿度が必要。ならば乾燥させて、涼しく暗く風通しの良い場所でストックすれば良いですね。
じゃがいもを乾かす
ある程度泥を落として新聞紙などの上に広げ、陽の当たらない場所でじゅうぶん乾かします。このとき、水洗いをすると腐りやすくなりますので、おすすめできません。
通気性の良い袋に入れて日光に当てずに
乾いたじゃがいもを通気性の良い袋に入れて陽に当てずに保管します。農家でよく使われる麻袋などは遮光性もあり、理にかなっていると言えます。
リンゴと一緒に
リンゴと一緒に保存しておくと芽が出ないと言われています。リンゴが発生させる「エチレン」という植物ホルモンの影響で、ジャガイモの発芽が抑えられると考えられています。
冷蔵庫は大丈夫?
じゃがいもの成長に向かない条件、暗くて温度の低い場所というと、冷蔵庫が思い当たります。けれど一般的には常温保存が良いと言われているじゃがいも、冷蔵庫で保管しても良いものなのでしょうか。
じゃがいもの発芽には湿度が必要と書きましたが、逆に低すぎる湿度はじゃがいもの水分を失わせ、萎びさせてしまう危険も。冷蔵庫は湿度が低いので、やはり常温で保管してあげるのが良さそうです。
ただし気温が上がる夏場は常温では気温が高すぎます。冷蔵庫の中でも湿度の高い野菜室で保存も良いでしょう。冷蔵庫で保管する場合は、乾燥しないように保存袋に入れたり新聞紙でくるんだり、野菜室自体の乾燥に気を付ける必要があります。
さいごに
我が家にとってはもっとも身近な野菜、じゃがいも。思っていたよりもずっとデリケートな野菜だったんですね。いままで何も気にせず保管していました。
じゃがいもの芽や緑に変色してしまった部分には毒素があると言います。これからは気を付けて保管したいと思います。