私の所では、都会住まいの弟が二人います。
二人のうち上の弟が、
数年間、バイク通勤をしていました。
その間、当然ですが、
毎月バイクの保険料を払っていました。
幸い、事故を起こす事もなく、
職変えと共に、電車通勤へと変わりましたが、
両親はいつも、事故の心配をしていました。
バイクはその性質上、
事故を起こしやすい乗り物です。
ゆえに、保険への加入は、
必須と言えるでしょう。
しかし実際に転倒等の、
事故を起こした場合、
どんな保険が助けになるのでしょう。
無論、生死に関わる事故なんてものは、
当時の自分の考えが至る物ではありませんし、
そもそも、考えたくもありません。
しかし、弟は少々無茶な性格で、
度々よろしくないバイクの運用をしては、
お巡りさんのお世話になっていました。
なので、バイクを損傷するくらいの事は、
可能性があるなとは思っていました。
まあ、今はすっかり落ち着きましたが(笑)
とにかく、そういう訳で、
バイクの転倒等による修理を、
どんな保険が助けてくれるのか。
調べてみた事があります。
これは、その時のお話です。
バイクと保険
転倒等で破損したバイクの修理。
それを保証するのは、主に車両保険です。
バイクに関係する保険は、
バイク保険と呼ばれます。
バイク保険には、
自賠責保険と任意保険の2つがあります。
自賠責保険は、
またの名を、「強制保険」と呼ばれています。
これは、
公道を走る車・バイク等の車両に加入が、
法律上義務付けられています。
加入しないで車両を運用した場合、
1年以下の懲役、あるいは、
50万円以下の罰金。
6点の違反点数が付いて、
30日間の免許停止となります。
一方、任意保険には、主に、以下の様な補償があります。
- 対人賠償保険
自賠責保険でカバーしきれなかった、
金額の差額分を補償する保険です。 - 対物賠償保険
物に対応する補償です。
自賠責保険では対物の補償はありません。
ゆえに、全額補償される形となります。 - 搭乗者傷害保険
事故等に遭った場合、
一定の金額を支払う保険です。
治療費の立て替えに、便利です。 - 人身傷害保険
過失割合に関係なく、被保険者が死傷した際、
保険金額を限度に、ケガ等の、
被害額を全額補償します。 - 自損事故保険
他の誰も巻き込まずに、
自分だけで起こした事故に、
適用されます。 - 無保険者傷害保険
相手に、
賠償金を支払う能力が無い場合に、
適用される保険です。 - 車両保険
自分の車両が、破損した場合に、
適用される保険です。
以上が主にバイク保険と呼ばれるものの、
概要です。
これらの中で、転倒等、破損の修理等に、
適用されるのは、先述した様に、
車両保険です。
これについて、
次で詳しく説明します。
車両保険の概要とそれによる補填
先述の様に、車両保険は、バイクや車そのものの損害を、
補償する保険です。
バイク・車が事故で破損してしまった場合や、
盗難にあってしまった場合等に、
補償を受ける事が出来ます。
ただし、必ず全額が補償される訳では、
ありません。
これには、
免責金額と、
減価償却が関係してきます。
大手保険会社・チューリッヒでは、
次の様に説明しています。
免責金額とは、
損害補償の一部を、自己負担によって
支払う事です。
車両保険に入っていても、
これで定められている分は、
自己負担で支払う必要があります。
免責金額は、契約時に決めます。
一般的には、
1回目の事故が5万円。
2回目以降は10万円、
というプランが多い様です。
これらの免責金額が発生するのは、
分損のみで、全損の場合には発生しません。
また、どんなバイクも、時とともに、
古くなっていきます。
それに伴い、その価値も下がります。
これを減価償却額といい、
車両保険を付帯する際には、
頭に入れておかなければいけません。
例として、
最初に100万円のバイクを購入したとして、
1~2年目に転倒し、全損事故を起こしたとします。
この場合には、修理時に、
購入金額に近い補償を、
受ける事が出来ます。
けれど、購入してから、
10年以上経過している場合には、
バイク自体が減価償却されています。
そのために、数万円から数十万円の補償しか、
受けられなくなってしまう事もあります。
ゆえに、時に保険料の支払いだけが、
増えてしまう事もあるので、
定期的な見直しが必要となります。
また、契約する際は、
必ず見積もりを取りましょう。
との事です。
まとめ
現在の所、
車両保険は、対人の保険と比べると、
優先度が高くありません。
これは、バイクを修理する費用に対して、
保険料の方が高くなってしまう場合が、
往々にしてあるためです。
それでも、事故を起こした時を考えて、
多数の人が、
車両保険を利用しています。
対人や対物の保険と比較すれば、
まだ少ないものの、
その重要性は、決して低くはありません。
車両保険は、
必ず加入すべき保険ではありません。
しかし、いざという時には、
修理の助けとなるものである事は、
間違いないでしょう。