この間、
大学の級友から、
プラモデルをプレゼントされました。
私が好きなアニメを知っていて、
それに出てくる、まあ簡単に言うと、
ロボットのモデルをくれた訳です。
その友人、
仕事の関係で他県に移ると言う事で、
記念代わりに受け取ってくれとの事。
そういう事情で、
こちらの餞別と交換する形で、
貰い受けました。
さて、このプラモデル。
子供の頃はよく作っていましたが、
成人してからはトンとご無沙汰でした。
ついでに言うと、昔作っていたとは言っても、
子供の事。
特に工夫もなく、素組みで満足してました。
しかし、大人になると意識も変わります。
せっかくの、
友人からのプレゼントと言う事もあり、
真剣にやってみるかと言う気になりました。
とは言え、じゃあどうすんの?と訊かれると、
これは困った。
数十年ぶりに手にしたプラモデルは、
私が子供の頃に比べて、
格段に進歩していました。
彩色はもちろん、
接着剤すら不要になっています。
正直、彼方の頃の記憶と照し合わせても、
「これ、あと何すりゃいいの?」
状態でした。
そりゃ、まあ、本格的にやろうと思えば、
リアルさを追求して、汚しを入れたり、
線を彫り込んだりとかあるんでしょうが。
いくら何でも、そこまで深掘りする気概は、
ありません。
さて、どうしたものかと眺めていると、
パーツの端に目が行きました。
ご存知の通り、プラモのパーツは、
一つ一つが、ランナーと呼ばれる棒に、
くっついています。
組み立てるためには、パーツをランナーから、
切り離さなければいけません。
その際、ニッパー等で丁寧に切り離しますが、
パーツの方にはどうしても、
切り離した痕が残ります。
何もせずに組み上げると、
あちこちに残るそれが、
結構、目障りになります。
プラモデルである以上、今でもそれは同じ。
そこで、それならこのランナー痕を、
消してやろうと思いました。
こういった、でっぱりを消すのに使うのは、
もちろん、ヤスリです。
けれど、子供の頃の経験から言うと、
適当なものを使うと、本体まで削って、
余計な傷をつけてしまいます。
なので、こういったプラモデルの表面を、
きれいに整えるには、どの様な種類の、
ヤスリを使えばいいのか。
調べてみようと言う事に、なりました。
プラモデル作成に必要なヤスリの種類
プラモデル作成に必要となる、ヤスリ。
基本となるのは、棒状の「金属ヤスリ」です。
金属製で、“ヤスリ目”と言われる、
細い溝が彫り込まれています。
このヤスリ目には、当然ですが、
粗いものから細かいものがあります。
刻まれている溝にも種類があり、
「単目」・「複目」・「波目」等があります。
棒の形状にも、
「平」・「丸」・「半丸」・「三角」等があります。
これらを、使用用途や箇所によって、使い分けるのが基本となります。
そしてもう一つ、
プラモデル製作に必要になるのが、
「紙ヤスリ」です。
紙・布と言った台紙に、
研磨粒子を着けた研磨材です。
シート状なので、
平面にも曲面にも使えます。
目の細かさは、
~番(#~)と言った表記で表されます。
(~)の部分は数字で、
数が大きくなるほど、粒子が細かくなります。
また、これには、
耐水性のあるものと、
ないものがあります。
耐水性のある方は、
水に浸しながら、
水研ぎを行う事が出来ます。
目詰まりが起こりにくくて、
使用時の摩擦熱も抑えられるので、
耐久性にも優れています。
プラモデル製作には、
耐水性のものを使います。
#400・#600・#800・#1000、
くらいが、
適している様です。
ヤスリの使い方
プラモデル作成でヤスリを使う場合、
まずは金属ヤスリで、本体に残った、
ランナーの切れ端を削ります。
力を入れずに、同じ方向に動かして、
切れ端がなくなる高さまで、削っていきます。
切れ端が消えた後、削り跡が残ります。
これに使うのが、紙ヤスリです。
“削る”というより、
“磨く”といった感じです。
番手の大きなもので、
金属ヤスリで付いたキズの周辺を、
磨いていきます。
この後、
番手を細かくして磨くことにより、
キズをより目立たなくします。
#400→#600→#800→#1000、
と言った順番で使うと、上手く痕が消えます。
#400から一気に#1000に行かず、
徐々に細くしていくのがコツです。
徐々に番手を上げて、作業を進めましょう。
ランナーの切り取りを含めた動画です。
参考にどうぞ。
まとめ
以上、プラモデルに使うヤスリの種類と、
使い方をまとめました。
私もこの通りにやってみて、
まあまあの出来になりました。
何度も経験を重ねれば、
さらに上手に仕上げられる様になるかと、
思います。
興味のある方、これらを参考に、
プラモデルの匠を、
目指してみては如何でしょうか?