子供が、夏休みの宿題の絵に、
取り組み始めました。
画用紙に皿にのせた、
なす、トマト、キュウリを、
描くようです。
絵の具で塗るときに、
いろいろアドバイスしてあげました。
親も満足する絵が、出来上がりました。
ところが、残念ことがひとつ・・・。
それは、画用紙がでこぼこに、
波打っているのです。
何とかならないか、調べてみました。
なぜ紙が波打つの?
紙は、細長い繊維が、からまってできています。
水に塗れると、からまった繊維が、
緩んだ状態になります。
緩むということは、今までよりも
紙が延びます。
紙が延びた状態で、乾くと、
延びた分、でこぼこになってしまいます。
波打つのを防ぐためには
厚い紙を使う
厚い紙は、たっぷり水を含ませた筆で描いても、
ほとんど波打ちません。
だた、そこまで厚い紙は、
あまり、一般的ではないかもしれません。
「水張り」をする
絵の具で描く前に、前準備を行います。
つまり「水張り」という作業をします。
簡単にいうと、
あらかじめ、紙を濡らしておきます。
濡れて紙が延びた状態で、固定して、
乾かします。
このように、前準備をした紙を使えば、
波打つことを、抑えることができます。
「水張り」のやりかたを、ご紹介します。
- 紙を濡らします
- 板の上に固定します
- 乾かします
- 乾いた後
ハケを使って、水をつけてもよいです。
容器に水を入れて、紙を浸してもよいです。
大切なことは、紙をいっぱい濡らして、延ばすことです。
20分ぐらい濡らせば、十分に、延びるようです。
濡れて延びた紙を、板の上に置きます。
このとき、板と紙の間に、隙間が無いように、
ぴったりと、貼り付けるように、置きます。
紙の隅の4辺を、水張りテープを貼って、
固定します。
乾くと、紙が、ピーンと張ります。
板に固定したままの状態で、描きます。
描き終わったら、カッターナイフで、
周りを切って、板から紙を取ります。
板に残った、水張りテープを剥がすには、
スクレーパーを使うと便利です。
波打った紙を戻す方法
ついでに、波打ってしまった紙を
戻す方法を、ご紹介します。
その方法は、押し延ばしてしまうことです。
押し延ばす方法
描いた面の反対側を、濡らします。
2枚の板の間に、挟みます。
本など、重たい物を置いて、押し延ばします。
波打ってしまった紙を、「元に戻す」には、
一度、濡らしてから、強い力で、
押し延ばすのが、効果的です。
おわりに
学校の宿題の水彩画に、
厚い紙を使ったり、水張りをすることは、
難しいです。
ですが、押し延ばすことはできそうですね。
おそるおそる、試してみたところ、
ほどよい仕上がりとなりました。
夏休みの宿題とはいえ、クラスの代表に選ばれて、
コンクールに、出展されることもあるようです。
ひそかに、期待しています。