「お早う!鳩子」
「お早う!お姉ちゃん」
毎朝洗面台に来て、交わす挨拶
でも、今日の妹の顔は変?
姉「鳩子!どうしたの、その顔。」
妹「昨日、仕事の打ち上げで、
飲みすぎちゃって、
全身むくみ状態なのよ。
今日は、企画会議があるし、
午後はお得意先回り。
あ~ぁ、嫌になっちゃうな!」
仕事で頑張るのはいいけど、睡眠不足の朝、
腫れぼったいむくみは、悩みの種、
その女心、分かりますよね。
妹の困り顔に、かつての自分を見る思いです。
むくんだ顔の悩みも
スッキリと解消するような方法は、ないかしら?
そこで妹のために、朝の忙しい時間帯でもできる
血流を良くする方法を、調べてみたのでご紹介しますね。
むくみを引き起こす“水分”の正体とは
その前に、むくみを引き起こす
原因とは、いったい何なのでしょうか。
何となく、水分で腫れている
という自覚はあるのですが、その水分の正体は何か。
なぜ腫れるのでしょうか。
むくみを引き起こしている水分は、
“細胞間質液”という液体です。
そのメカニズムを簡単に説明します。
人間の体の約60%は、水分でできています。
その水分の2/3は細胞内、
1/3は細胞外にあります。
細胞外の水分・約20%のうち
1/4が血液で、3/4が細胞と細胞の間にある
“間質液”と呼ばれている水です。
この間質液は、全体重の15%を占め、
この量を維持するというメカニズムで、働いています。
むくみは、その量を超えると、
体内水分のコントロールが
できなくなって起こる、現象なのです。
また間質液はリンパ管に入ると、リンパ液となって
筋肉の動きや血管の圧力、呼吸運動によって
ゆっくりと、流れていきます。
リンパの流れは、疲労や寒さストレスに
影響されやすいものですから、
間質液(リンパ液)がリンパ管で
正常に働かないと、余分な水分や老廃物が
皮膚の下に、溜まってしまいます。
この状態が“むくみ”の元になっているのです。
それでは、むくみを引き起こす
具体的な原因とは何か、列挙してみましょう。
- 重力の影響
- 長時間同じ姿勢でいる
- アルコールの摂り過ぎ
- 体の冷え
- 塩分の摂り過ぎ
- たんぱく質の不足
- 自律神経の乱れ
- 内臓疾患
- 筋肉の衰え
このように、むくみの原因には
いろいろありますが、
我が妹・鳩子の症状は、1)~4)に
該当することが多いようです。
アルコールは、血管を広げる性質があるため
動脈から水分を通しやすくして、
細胞間質液の量を増やします。
アルコールはさらに、脱水効果があるため
尿の量が増え、排尿したあとも
喉の渇きを繰り返し、水分を摂ることになります。
ところが、水分量を判断する機能の低下によって、
水分の摂取量が、過多になってしまい、
これがむくみの、原因になるのです。
仕事の現場でも、長時間立ったままとか、
座ったままの姿勢でいると、
体の重力による影響と、筋肉のポンプ運動が
うまく働かないため、細胞間質液が滞って、
むくみにつながります。
むくみに効く身近な方法が朝風呂って知ってた?
朝起きて、顔がむくんだり、アルコールの飲み過ぎで
全身にむくみがあるなど、原因が分かっている場合には
朝風呂がお勧めです。
では、その入浴の方法とメリットを
下記に紹介しますね。
むくみを解消する朝風呂の方法
朝起きたらコップ一杯の
水を飲む。
リンパ液の濃度が薄まって
リンパの流れが良くなります。
お風呂の準備をして湯船に
浸かり全身を温める。
湯温は少し熱めの40℃くらい。
全身の血行が良くなって、体の水分が排出され、
むくみが引いて行きますよ。
朝風呂がむくみに効く理由
冷え性とむくみは、深い関係があります。
どちらも循環器系の巡りが悪くなって
起こる症状なんです。
夏でも冷房や冷たい飲食物で
体の中から、冷えを引き起こして
しまいます。
体を温めると、適度な水圧が全身にかかり、
体の表面だけではなく、滞りがちなリンパ液を
押し出す効果があります。
足にたまった老廃物も
お湯の浮力によって、重力から解放され、
血のめぐりが、良くなって行くんですね。
さらに、お風呂から上がる前に
足に冷水をかけると、より血行が良くなります。
温めてせっかく血行が良くなったのに、と思われますが
水をかけた反動で、さらに血液の流れが良くなるんですね。
冬の寒い季節は、少しだけ勇気がいりますが
足首から下にかけ、20秒ほど冷水をかけて
またお湯をかけても良いでしょう。
朝風呂の他のメリット
湯船に浸かる効果はダイエットにも
つながります。
それぞれ個人差はありますが、湯船に浸かると
脂肪が約90㌔㌍、消費されると言います。
脂肪を1㎏減量するためには、
7200㌔㌍の消費が、必要ですから、
約3か月で減量することになりますね。
毎日お風呂に入るだけで、1年で4キロの
ダイエットができるということです。
地道ながら、大きなメリットにつながりますよ。
少し太めの妹・鳩子には、是非
実践することをススメてみたいです。
朝風呂が合わない時のむくみ解消法
シャワーならまだしも、お風呂に入る
時間がない、なんて方もいますよね。
私の妹・鳩子も、例外ではありません。
慌ただしい朝は、時間があったりなかったり、
その時の状況次第で、できる方法を調べてみました。
- 蒸しタオルで顔を温める
温まったら、上から指で押すように
マッサージすると、顔の血色がよくなります。
- 温水と冷水で交互に洗顔する
温められて開いた毛穴を、冷たい水で
引き締める。
これを繰り返すと、血行が良くなり
朝の目覚めが、シャキッとします。
- 表情筋をたくさん動かす
睡眠中の凝り固まった表情を
和らげて、血行を促進する。
簡単なエクササイズを披露しますね。
目と口をできるだけゆっくり開け
(びっくりした(―_―)!!)
10秒キープしてから、ゆっくりと元に戻す。
続けて、酸っぱい梅干を食べた感じで
目と口を閉じ、10秒キープしてから元に戻す。
動作は、優しくゆっくりが目標です。
- リンパマッサージをする
血流を良くして、むくみを改善するマッサージ。
どんな場所でもできる、エクササイズです。
手にクリームを塗って、滑りを良くしてから
鎖骨・クビ・顔の順番でマッサージ。
鎖骨のくぼみをグリグリと、約5秒押しほぐす
耳の横にある耳下リンパ節を、中指と人差し指で
5秒ほぐし、鎖骨に向けて5回程度ほぐす。
顎の骨を親指と人差し指ではさみ
耳下リンパ節まで数回さする。
最後に首に沿った鎖骨までのリンパ管を
数回さすって、終わります。
寝不足など、一時的なむくみなら、
こんな簡単な方法で、解消できます。
その時の状況に応じた方法で、スッキリと、
いつものフェイスラインを、取り戻してくださいね。
おわりに
むくみだけではない、目覚めもスッキリ
したいなら、夜型から朝風呂にリセットの理由、
お判りいただけたでしょうか。
湯船に浸かれない場合は熱いシャワーと
冷たいシャワーで血行を促進。
冬はおなかに熱いシャワーを浴びるだけで
ぽかぽか、おなかの弱い人にオススメ。
冬でも風邪をひかない
丈夫な体になりますよ。
私の妹・鳩子も、今ではすっかり朝型派。
朝風呂に入って、フェイスマッサージ。
むくみから解放され、朝からスッキリだと、
ごはんも美味しくいただける、と言っています。