「女性は体を冷やしちゃダメ」と、中学生ぐらいの時から母親によく言われたものでしたが、若い頃は体が冷える実感なんて感じませんでした。学生時代、運動部だった私は基礎体力には自信があったものでした。
それが、年を重ね出産し色々と経験していく中で、感じずにはいられなくなったのが、やっぱり「冷え」問題。冬場に限らず、夏場の冷房でも体が冷えすぎてしまうこともありますよね。
特に冬は顕著に足元が冷えて痛いと感じるぐらいになるので、冷え対策も色々してきました。靴下もできるだけ分厚いものを履いてみたりしてますが、最近シルク製の5本指ソックスが冷えにいいと聞きました。
冷え取りに良いと評判のシルクの5本指ソックスについて調べてみましたよ。
シルクが冷え取り効果があるのはナゼ?
シルクとは蚕の繭を原料としている繊維です。古来より高級品として扱われていて、光沢のある生地はフォーマルウエアの素材としてのイメージも定着しています。
シルクが体にとって良いもの、と言われているのは何となく想像できますよね。天然素材なので、コットンやウールなどと同じように肌との相性が良い、と考えることもできます。
シルクは断熱効果がある
しかし、あんなに薄い生地のシルクが冷え取りにいいなんて、ちょっと信じられない気持ちになるのは私だけでしょうか?理由を調べてみたところ、シルクは空気をたくさん含むことができる素材だということがわかりました。
シルクの繊維は2種類のたんぱく質からできていて、内部にはたくさんの隙間があります。繊維内に多くの空気を抱え込む空間があるため、断熱効果で外の寒さを伝えにくくします。
また、シルクはコットンの1.5倍の吸湿性と1.3倍の放湿性があるので、汗を素早く吸って放出することができます。シルクは、肌を快適な状態を保つことができる素材なんですね。
ソックスは5本指が冷え取りに良い!
シルクの断熱作用で冷え取りに効果的だとわかったところで、なぜ5本指ソックスなのか?という疑問です。
実は、指は5本別々に独立しているようになっていると、動きが活発になるので血流が良くなると言われています。また、足の指の股には「八風」というつぼがあり、血行を良くするとされています。
日本人は古来より、足袋や下駄草履といった指の股を刺激するような履物を履いていたため、暮らしの中で冷えを予防することができていました。しかし、現代人の場合は窮屈な靴を履き、指の股を刺激するようなことも無くなったため、冷えの対策が甘くなっていると言えます。
5本指ソックスにはいいことがたくさん
冷え取りの効果だけではなく、5本指ソックスには外反母趾の予防、身体の歪みの予防、足元の負担が軽減される、水虫の予防など良いことがたくさんあります。
冷え取りと一緒に、体の不調を改善する手助けになりそうですね。
冷え取りソックスの基本の履き方
冷え取りソックスを使った「冷え取り健康法」というものがあります。シルクとコットン(またはウール)のソックスを決まった順番に4枚重ね履きすることで、1日中半身浴をしている状態にする、というものなんです。
重ね履きの順番は、
- 1枚目:シルクの5本指
- 2枚目:コットン、またはウールの5本指
- 3枚目:シルクの普通の形
- 4枚目:コットン、またはウールの普通の形
たるまないように指の股にしっかり密着させてソックスを重ね履きしていきます。
冷え取り健康法の基本は、肌に直接触れる1枚目のシルクの5本指ソックスで足から排出される毒素をデトックスし、2枚目のコットンの5本指ソックスで毒素の受け皿に、3枚目のシルクの普通のソックスでさらに吸収、4枚目のコットンの普通のソックスへ受け渡す、という流れになります。
あくまでも一つの健康法です。足から毒素が出るなど本当かどうかはわかりませんが、シルクの5本指ソックスで足をしっかりと温めておくことは大切なことですよね。
まとめ
シルク繊維の構造が断熱性に優れていることは初めて知りました。天然素材にもかかわらず、繊維の空気の層が外からの冷気を防ぐとは、なかなかの優れものです。
また、5本指ソックスにもたくさんの良いところがあって、今すぐにでも履きたい気分になります。確かに、足の指を動かせるのは気持ちがいいし、血流が良くなる原理も納得です。
「冷えは万病の元」と言います。シルクの5本指ソックスを生活に取り入れて、身体の冷えを予防してみたいと思います。