先日、小耳にはさんだ話が気になって、
日程を調べてみたんです。
というのも、子供の参観日の後に、ママ友との
雑談中に聞いた「写生大会」の話なんです。
市内の動物園で、毎年春に動物の写生大会が
行われるとのこと。
我が家の子供たちも、絵を描くことが大好きで
是非とも参加してみたいんです。
写生大会の要項を見ると、画用紙のサイズや
画材の内容にも、決まりがあるんですね。
ここで、気になったのが、画用紙のサイズ。
画用紙四つ切、とあったのですが、いまいち
サイズがピンとこないんです。
画用紙のサイズって、コピー用紙のサイズとは
違うの?
四つ切や八つ切りって、どれぐらいなの?
今後のためにも、バッチリ調べてみましたよ♪
画用紙のサイズ規格とは?
私たちが普段、何気なく使っている画用紙にも
サイズがあります。
学校の授業などで使われている画用紙とは、
用途によって切り分けたものになるんです。
画用紙1枚の元々のサイズは、全判や四六判と
呼ばれています。
画用紙の原紙サイズは、788mm×1091mm。
なぜ、このサイズが四六判と呼ばれるのか、
不思議ですよね。
江戸時代、美濃地方で作られていた公用紙である
「美濃判」が由来になっています。
美濃判とは、9寸(273mm)×1尺3寸(393mm)
のサイズでした。
明治時代、イギリスから入ってきたクラウン判から
美濃判が8枚等分になる、ということで、その後も
重宝されるサイズとなった、とのことです。
ちなみに、美濃判の大きさは、コピー用紙の
B4サイズより、2~3cmほど大きなサイズです。
このように、画用紙の原紙のサイズは、元来
大きなものなんです。
この画用紙の原紙から、四つ切や八つ切りが
切り出されていきます。
では、詳しく四つ切と八つ切りについて
見ていきましょうね。
四つ切と八つ切りのサイズとは?
「四つ切」や「八つ切り」の意味する言葉とは、
画用紙の原紙1枚を、その数で等分することを
指します。
つまり、四つ切とは、画用紙の原紙を4分割に
したものです。
同じように、八つ切りとは、8分割にしたもの。
ここまでの説明で、「おや?これは、もしや?!」
と、思った方もいるはず。
美濃判8枚は、画用紙の原紙1枚から切り出された
紙だということ。
8等分した美濃判とは、つまり画用紙の原紙を
8等分した八つ切りと、ほぼ同じなんですね。
- 美濃判:273mm×393mm
- 八つ切り: 271mm×392mm
数ミリの違いはあれど、ほぼ同寸ですね。
なかなかイメージが沸きにくい、という方のために
他の紙のサイズと比較してみますね。
身近で近いサイズはあるの?
画用紙の四つ切サイズに近いのは、
コピー用紙で言うと、B3サイズになります。
B3サイズって、事務処理の仕事をしている
私でも、なかなか使う機会はありません。
しかし、身近なもので使われているのが、
B3サイズなんですよ。
実は、電車の中吊り広告が、B3なんですよ。
そう言われてみれば、学校などで使われる
四つ切画用紙の大きさに近いですよね。
しかし実際には、四つ切画用紙よりもB3の方が
一回り小さいサイズになります。
- 四つ切:382mm×542mm
- B3:364mm×514mm
また、八つ切り画用紙に近いサイズとは、先に
美濃判でも触れたように、B4サイズなんです。
- 八つ切:271mm×382mm
- B4:257mm×364mm
こちらも、八つ切りの方が、一回り大きく
なっています。
身近なB4サイズといえば、新聞の折り込みの
チラシや原稿用紙になりますよ。
他の紙に例えてみると、大きさのイメージが
沸きやすくなりますよね。
まとめ
調べてみて、画用紙のサイズとは、普段から
なんとなく馴染んでいるコピー用紙とは
違うものなんですよね。
日本古来の和紙の寸法を、外国文化との融合、
発展させて、画用紙に活かされています。
写生大会だけに限らず、作品を公募する時や
コンクールには、四つ切画用紙が使われている
ことが多いです。
画用紙の四つ切・八つ切り。
当たり前にある紙だけど、意外や意外、
奥が深いですね。
今回、画用紙の大きさのイメージはバッチリ!
画用紙いっぱいに、堂々と写生できると
いいですよね♪