感動しても涙が出ない…それは心のSOSかもしれません

雑学



涙が出るときはどんな時でしょうか?悲しい時、寂しい時、嬉しい時、怒っている時、感動している時。様々な場面で涙する瞬間がありますよね。

現代の、特に女性に増えているという、本当に悲しいことがあっても「泣きたくても泣けない」という心理状態。確かに私自身、最後に涙を流したのはいつか、あまり記憶にありません。

「涙が出ない」。その背景に何があるのか、心は何を訴えているのかを知ると、そこに隠されている心の病が見えてきます。

涙の役割とは?



まず、自律神経には二種類あります。
活動するための交感神経と、休息するための副交感神経です。
この二つの神経が互いにバランスをとり、私たちが生きるために必要な機能を調整しています。

ただ、自律神経は自分でコントロールできません。涙はこの自律神経を司っており、自律神経のバランスが崩れそうになった時、この二つのバランスを元に戻す役目があるのです。

そして、泣いた後スッキリするホルモンも分泌します。
涙はストレスから私たちを守っているのです。

涙を流すことで大切なのは、感情からくる涙を流すということ。目にゴミが入った時の涙などにリラックス効果はありません。

泣きたいのに泣けないのはなぜ?



泣いている人を見て、あなたはどう感じますか?涙は人の気持ちや考え方によって、良い方にもにも悪い方にもにも捉えられます。
現代の女性は、

  • 大人は泣いてはいけないんだ
  • これだから女はと言われるから泣いてはいけないんだ
  • 泣いても解決しないのだから…

と考えている人も少なくありません。多くの女性が働くようになった現代だからこそ増えている考え方なのかもしれませんね。

しかし、この感情を抑圧した状態が続くと、「今、私は泣きたいのか」や「すごく落ち込んでいるのに涙が出てこない」という状態になっていきます。これは感情がコントロール不能な状態であり、うつ病に近いといえるでしょう

こうして泣くことを我慢し続けると本当に心が病気になってしまうのです。

心を安定させる方法とは?



涙がストレス発散に大きな役割を持っていることが分かりました。ではどんな方法があるのでしょうか?

最近では「涙活(るいかつ)」という言葉が注目されています。涙を流してストレスを発散し、心の安定を手に入れようというものです。心が安定すると、感情をコントロールしやすくなるのです。

一人で泣く

泣いているところを見られたくない。弱いところを見せられない。そんな人も多いかと思います。

我慢を続けていて人前で堪えきれず泣いてしまう…そんなことを防ぐためにも、人のいる場所を離れて、泣きたい気持ちを発散するとよいでしょう。

泣く日を決める

「涙活」にもよく取り入れられているのが泣く日を決めるというもの。

週末や予定のない休みの前日を選び、思い切り涙を流します。泣いてもいい日を決めることで気持ちも楽になっていくことでしょう。。

自分の涙腺崩壊ポイントを知る

「涙活」をする際にも、自分がどんなことで泣けてくるのか知っておくとよいと思います。

自分の記憶、特に悲しみや怒りのようなマイナスの思い出を使うのはおススメできません。リラックス効果を妨げてしまうからです。映画やドラマ、小説など物語を通したり、音楽や絵画などを使って涙腺を刺激します。

人は自分の経験に基づき、共感し涙するので、涙腺を刺激するものは人それぞれです。自分だけの涙腺崩壊ポイントを探りましょう。

泣きたくても泣けない時には?



最近疲れた。落ち込むことがあった。何故か何をしてもうまくいかない…。家に帰って思い切り泣きたい…でも涙が出てこない。そんなことありませんか?
それは感情を心の中に閉じ込めている状態です。

そんな時は、感情を声に出してみます。「悲しい」「辛い」「寂しい」…。
何度も何度も言葉にして声を発します。「悲しいよ、苦しいよ」と。

すると感情が、涙の代わりに言葉として吐き出されてきます。こうして心を少しづつ軽くしていくのです。自然と涙が出てくることもあるかもしれません。

また、感情より理性が勝っている時は上手く泣くことができません。この状態が続くと感情は抑圧され、鈍感になっていきます。人生に対して無意味感を感じやすくなってしまうのです

感情を言葉に出来ない時は、紙に書いてみるのもいいでしょう。少し手間に感じるかもしれませんが、やるとやらないでは大きく違います。とにかく感情を止めずに外に出すことが大切なのです。

最後に



仕事をしている女性は特に、泣きたい感情を閉じ込めがちだと思います。感情を開放することは簡単ではないかもしれません。

でも、もう一度考えて欲しいと思います。
泣いてもいいんです。そして周りの人を頼ることも決して悪いことではありません。大切なのは自分自身を大事にするということです。

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