世界文学おすすめランキングからみる本好きが選ぶ3冊

おすすめ・コツ

学校から帰ると娘が「図書委員長になったよ」と駆け寄ってきました。娘は本が大好きで小学生の頃から、委員の仕事の時に本が読めるからと、よく図書委員になっていました。

そんな娘も高校生になり、最近の高校生も大人同様活字離れをしているので、少しでも本を読んでほしいと委員会で色々と話し合って「世界文学ランキング」を張り出して、オススメの本を展示する事になったそうです。世界文学でも色々な本があるので、本好きの私も一緒に調べてみました。

世界文学とは?!



世界文学とはどういう文学を言うのでしょうか?
世界文学と言う言葉を使ったのはゲーテです。ゲーテは世界文学とは、道徳的かつ美的感情の国民相互間における融合から生じるものであると言っています。

世界文学はただ単に、全世界の文学という意味だけではありません。世界文学の対立物は国民文学の存在を認めて、その国民文学の存在意義を確立して、深化させ時代や民族の制約から脱した国民文学となることで、世界文学の理念が生れることを理念としました。

20世紀に入ってからは、国際的交流が盛んになり、世界の存在がますます身近になってきて世界文学の理念も一層意味深くなっていきます。

本好きが選ぶ世界文学おすすめ3冊

では本好きが選ぶ世界文学おすすめランキングをご紹介します。

まずおすすめな1冊目は「白の闇」

作者:ジョゼ・サラマーゴ
作品:白の闇

《あらすじ》
1995年それは、ある日突然始まりました。ある男性が、視界が真っ白になる原因不明の病「白い病」にかかり、その「白い病」は次々と国中の人に感染していきました。何も見えない、誰にも見られていないと言う事が、人間の本性をむき出しにして、秩序は崩壊してしまいます。

世界は瞬く間に生き地獄と化していきます。しかし、ただひとり目の見える女性がいた事で意外な展開を迎えるます。ノーベル賞作家のジョゼ・サラマーゴが世界に衝撃を与えた哲学的な寓話です。

この本の感想ですが、ここで登場する「白い病」は伝染病なので、患者の方は隔離され、そこから逃げる患者の方は殺されてしまいます。最近アフリカで蔓延したエボラ出血熱での処置や対応、患者の方々に対する偏見等が、今の世の中と重なり深く考えさせられ引き込まれる作品です。

次におすすめな2冊目は「審判」



作者:フランツ・カフカ
作品:審判

《あらすじ》
主人公ヨーゼフ・Kがある日突然逮捕されてしまいます。逮捕の理由を知ろうとしてヨーゼフ・Kは、審理室を探したり、裁判所事務局を訪れたりしますが、埒が明きません。

そして、ある夜訪れた2人の男に殺されてしまうのです。この作品は奇妙な形をした「宝石」が不可思議な光を放っています。カフカの最高傑作とさ言われて、ドイツ語で書かれた最高文学の一つとされています。

個人的な感想ですが、うちの娘大好きな作品です。始まりから謎で、次々に謎が深まり、読めば読むほど謎だらけ、最後まで謎のままで読んだ後も色々と想像出来る面白いミステリアスな作品です。

さいごにおすすめな3冊目は「モロイ」

作者:サミュエル・ベケットの3部作
作品1:モロイ

《あらすじ》
気がつくと母親の家にいたモロイの意識はすでに崩壊寸前で、自分の名前も思い出せません。一方モロイの調査を命じられたモランにも同じ運命が待ち受けます。

ヌーヴォー・ロマンの先駆的役割を果たした記念碑的前衛小説です。ノーベル文学賞受賞作家サミュエル・ベケットによる、文学史に衝撃を与えた小説3部作の第1部の作品です。

この本の感想ですが、モロイは母親のところに向かっていますが、母親のいる場所も名前も、解りません。自分の名前も解らないのです。刑事モランもモロイを探して旅立とうとしますが、どうするかも、自分の職業も解らないのです。この様にモロイやモランの考えている全ての事が、良く解らないと言った不条理な所がとても面白い作品です。

さいごに

世界文学ランキングを紹介しました。最近はパソコンスマートフォンの影響等で活字離れが多くなっています。今はほとんど無料や安い金額で電子書籍を見る事が出来ます。

しかし私はやはり本屋や図書館に行って本を選ぶ楽しみや、本を手にして読む方が好きですね。皆さんもたまには本を手にして、ゆったりと本を読んでませんか

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