私の高校時代からの女友達に、
舞台観劇が大好き!という人がいます。
音楽、お笑い、演劇、
あらゆる舞台を観に行っています。
そのエネルギーたるや、凄まじいもんです。
しかし、です。
ひとつだけ敬遠している舞台が、
あるのです。
それは、ミュージカルです。
「あれさあ、急に歌いだすでしょ?
あれが突拍子もなくってさ、
どうにもついていけないのよ!」
そうそう、そうなのよね!
激しく同意!
とにかくあの、
突然、歌!突然、ダンス!というのには、
どうしてもついていけないわ!
・・・と、4年ぐらい前までは、
私もそう思っていました。
はい、そりゃもう大真面目に。
ところが、です。
たまたま、会社の同僚の都合が悪くなったため、
タダで回ってきたチケットで、
ミュージカルを見に行くことになったのです。
ミュージカル初体験!
演目は劇団四季の「ライオンキング」でした。
それもかなり前の方の、いい席です。
結果は・・・一気にハマりました・・・。
役者さんたちの素晴らしい歌!素晴らしい動き!
ナマで見るド迫力なエンターテイメント!
あれだけミュージカルを敬遠していた、
今までの自分は、いったい何だったのか?
結局、食わず嫌いなだけだったのですが、
もっと早く見に行っておけば良かったと、
後悔しきりです。
でも意外と、友人も、
そのクチだったりするのかもしれません。
先入観が強すぎて、
毛嫌いしているだけなのかも。
そこで、誰もが巷で耳にしたことのある、
ミュージカルの名曲!と言われるものを、
彼女にススめてみることにしました。
あ!この曲聞いたことある!と思って、
そこから興味を持ってもらえたら、
シメたもんですよね。
レッツダンシング!軽快なメロディー!
ミュージカルの楽しさと言えば、
とにかく踊って歌うことですよね!
ということで、まずは、
思わず踊りだしたくなっちゃう、
名曲を選んでみました。
- ドレミの歌(サウンドオブミュージック)
7人の子供たちの家庭教師になった、
主人公マリアの奮闘ぶりを描く、
さわやかなミュージカルです。
劇中、マリアが、
子供たちとかけあいながら唱和するのが、
この「ドレミの歌」。
学校でも習う、有名なメロディーですが、
踊りながら、はしゃぐようにみんなで歌うと、
こんなにもイメージが違うのか、と思いますね。
- 踊りあかそう(マイフェアレディ)
下町育ちで粗野ではあるが、心は純なイライザと、
その教育係で、プライドの高いヒギンズ教授との、
ロマンチックラブコメディーです。
特にヒギンズ教授のツンデレぶりは必見!
実はイライザに魅かれているくせに、
意地を張っているあたりが、なかなかツボです。
「踊りあかそう」は、
社交界デビューを夢見るイライザが、
ワクワクした気持ちを歌に託しています。
- シャル・ウィ・ダンス? (王様と私)
タイ国皇太子の教育係として、
イギリスから赴任してきたアンナと国王との、
文化を越えた心の交流を描いています。
いわゆるウエスト・ミーツ・イーストものですが、
ラブロマンスの香りも漂う、名作ミュージカルです。
ブロードウェイの舞台で、渡辺謙さんが、
主演をつとめたことでも話題になりましたね。
「シャル・ウィ・ダンス?」は、
アンナが、王様とダンスをしながら歌う、
ロマンチックで軽快な曲です。
しっとりウットリ・・・魅惑のバラード
今度は、打って変わって、
じっくり胸にしみる、バラードの名曲を、
挙げてみます。
- メモリー(キャッツ)
逆境にめげず自由を求めて自立する、
24匹の野良猫たち「ジェリクルキャッツ」
年に一度開かれる舞踏会で、
人生の喜びや哀しみを
たぐいまれな、歌とダンスで披露します。
「メモリー」は、娼婦猫のグリザベラが
切々と歌うバラード。
いろんな歌手がカバーしている有名な曲です。
- 虹の彼方に(オズの魔法使い)
https://www.youtube.com/watch?v=NnjBHsRciCI
魔法の国へ迷い込んだ主人公ドロシーが、
元の世界へ帰るために、オズの魔法使いを探して、
旅をするファンタジーものです。
ブリキの人形、かかし、気の弱いライオンなど、
不思議な友達と出会い、旅をしながら、
ドロシーは困難を乗り越え成長していきます。
「虹の向こうのどこかで、きっと夢はかなう」
劇中冒頭、ドロシーがこれからの自分の未来に、
希望と期待を込めて歌い上げます。
おわりに
以上、CMやBGMなどで、
一度は耳にしたことがある、
鉄板の5曲をセレクトしてみました。
ここに挙げたミュージカルのほとんどは、
映画にもなっています。
まずは映画から入ってみるのも、
いいかもしれません。
しかし!
やはりミュージカルは、
ナマで観るのが、一番です。
先のミュージカル嫌いの友人も、
「ふーん、これ、なかなかイイ曲だわ」と
「メモリー」に結構反応していたので、
よし!ここはナマ観劇だ!と
今度一緒に「キャッツ」を観に行かせようと、
画策中です。
私も、映画ではピンと来なかったのですが、
ナマの舞台を初めて見て、その迫力と緊張感に、
圧倒された記憶があります。
特に、歌唱力を実感する、という点では、
もう映画の比ではありません。
劇場に朗々と響き渡る声はまさに圧巻です。
考えてみれば、スポーツでも音楽でも、
ナマに勝るものはありませんよね。
友人にもぜひ劇場で、
本物を体感してみてほしいものです。