何でもかんでも、用件を済ますのにメール、
私もメールに頼り切りです。
でも、自分の気持ちを伝える手段には
「手紙」という方法もあるんです。
最近、こんなことがありました。
出張で行く先に、お世話になった方がいるので
思い切って連絡してみたんです。
その方は、こんな機会は滅多にないから、
と食事に誘ってくれました。
現地の美味しい料理をご馳走していただいて
久しぶりの再会に楽しいひと時を過ごしました。
出張から戻り、「メールは、どうも苦手でね。」
と言っていたその方に、お礼の手紙を書きたい、
そう思ったのですが、いざ書こうとしても、
失礼な文面になっては、と思い筆が進みません。
こんな時、お礼の手紙はどう書いたらいいの?
食事のお礼の手紙の書き方を調べてみましたよ♪
お礼の手紙のポイント
食事をご馳走してもらった後に、手紙を頂くと
とても丁寧な印象を与えます。
メールで済ましてしまうこともできるのに、
手紙をしたためる心遣いが嬉しいものです。
特に、年配の方には好評ですよ。
食事のお礼は、なるべく早く翌日~数日以内に
送るようにしましょう。
また、自分よりも目上の方に手紙を書く機会が
多いものです。
そして、手紙にもルールがあります。
メールでは使うことがない、手紙でのルールを
しっかり押さえておくと、素敵なお礼の手紙に
なること間違いなしですよ♪
頭語と結語を使いこなす!
手紙の書きだしと結びに、決まった言葉を
添えるのが丁寧な手紙のポイントです。
「こんにちは」に当たる言葉を頭語、
「それではまた」に当たる言葉を、結語
と、言います。
頭語と結語は、必ず決まった組み合わせで
使うのがルールになっていますよ。
手紙を送る相手によっても、組み合わせを
変えて書き添えます。
一般的によく使われる頭語と結語としては
頭語「拝啓」: 結語「敬具」
女性の場合に限って、結語の「敬具」の
代わりに「かしこ」を使うこともできます。
さらに丁寧な手紙の場合は、
頭語「謹啓」: 結語「敬白」
親しい人や近所の人に送るような、前文を
省略した手紙の場合は、
頭語「前略」: 結語「早々」
間違った組み合わせで使うと、恥ずかしい
思いをすることになります。
よく使うセットの「拝啓・敬具」だけは、
覚えておくと便利ですよ。
時候の挨拶
頭語を書いた後、時候の挨拶を入れます。
手紙に季節感を出す言葉として、頭語に続く
礼儀文になりますよ。
2月だから冬、という体感する季節ではなく、
旧暦の季節で表現するのがルールなんです。
例えば、1月は、新春の候 大寒の候 など
4月は、花冷えの候 桜花の候 など
9月は、新秋の候 白露の候 など
その月に合わせて、決まった言葉があります。
本題に入る前に、添えてあると知的な印象に
なりますよね。
お礼の手紙の例文集
まずは、書き出しから。
花冷えの候、皆様ご健勝のこととお慶び
申し上げます。」
頭語と時候の挨拶は、決まり文句なので、
季節に注意して書きましょうね。
主文
お礼を述べる部分になります。
どんな場面かによって、内容が変わりますが
感謝の気持ちが伝わるといいですよね。
- 「先日にお伺いした折には、海の幸山の幸の
お料理と楽しいお話しに、時間を忘れてしまう
ほどでした。
帰りの際には、お土産もたくさん頂戴し、
本当にありがとうございました。」 - 「先日はご多用のところ、手厚いおもてなしを
していただき、本当にありがとうございました。
大変美味しいお料理をご馳走していただき、
とても感謝しております。」 - 「先日はお忙しい中、ご丁重なおもてなしを
賜りまして、ありがとうございました。
美味しいお料理をご馳走になり、楽しい時間を
過ごさせていただき、感謝しております。」
心のこもった文章を、簡潔に書くことが
手紙でお礼を述べる時のポイントです。
長々と文章を書き連ねるのは、一見丁寧で
あるように感じられますが、用件をまとめて
スッキリ書くのが美しいのです。
結びに
手紙の最後にとりまとめて、相手の今後の
健康などを気遣う文章を書きます。
- 「まだまだ暑い時期が続きますが、お体に
気を付けてお過ごしくださいませ。
こちらにお越しの際には、是非ご連絡を
いただけるようお願いいたします。」 - 「今後とも、親しくお付き合いいただけるよう
お願い申し上げます。
今年は何かと寒い日が続きますね。
ご健康に留意され、お元気に過ごされますよう
お祈り申し上げます。」 - 「またお会いできる日を楽しみにしております。
時節柄、お体を大切にお過ごしください。」
そして、結びの文章の最後には、結語を
書きましょう。
頭語が「拝啓」なら、結語は「敬具」か
「かしこ」となりますね。
まとめ
手紙を書くというのは、一番に伝えたい
用件をまとめておくことが大事なんですね。
つい色々と書きたくなってしまいがちですが
長々とした説明は野暮ってもんですね。
感謝の気持ちを伝え、相手を気遣う文面に
なるよう、気を付けたいと思います。
便箋や封筒も色々あるので、様々な演出も
できそうですよね♪