先日島根県は出雲大社に行った
お土産を、妹に持って行った時
の事です。
妹は20代半ばで、未だ独身。
それなりのお相手もいる気配はなく、
縁結びの御守りを渡した次第です。
少し困った顏の妹。わけを聞くと、
「実は母さんからも、
川越氷川神社の縁結び御守りを
貰ったばかりで。
それも、わざわざ良縁祈願祭とか
いう神社内のお祭りで、御祈祷
して貰ってきた御守りだとか。
同じご利益の御守りを同時に
持ってても大丈夫なのかな?」
と言うのです。
母心と姉心、見事に
かぶってしまった様です。
確かに、妹に改めてそう
言われると、疑問です。
そこで、出雲大社の縁結び
御守りの持ち方について早速
調べてみることにしました。
出雲大社といえば縁結び
出雲大社と言えば、縁結び。
祀られている大国主大神様は、
男女の縁に留まらず、
広く人との良縁を結んで
下さると言われています。
男女の縁、仕事での人との
繋がり、趣味仲間や
ご近所付き合い、
人との良い繋がりを後押しして
くれる御神体として、大変
人気があります。
ここで御守り自体を、
おさらいしておきます。
錦袋と呼ばれる布製の袋に、内符
と言う木や紙などが入っており、
口を紐で綴じてあります。
御守りの中身である内符には、
神様のお名前や祝詞が記され、
御神体として大切に扱うべき
ものです。
持ち方
では、そんな有難い御守りの
持ち方について見ていきます。
複数の御守りを身につける時
妹が心配していたのが、同時に
同一の利益ありとされる御守りを
持ってよいのか、と言うもの。
神様同士は、徳も高くて
いらっしゃるので、喧嘩
される事もないそうです。
よって、複数の御守りは同時に
持っても大丈夫だとか。
ただし、御守りの神様の「位」
に気をつける事が大切です。
複数ある場合は、一番位が上の
神様を真ん中に置くと、
失礼がないと言われています。
身につける場所
- 身につけておきたい場所
縁結びの御守りですから、
人との縁に関係するモノに
つけるのが良いとされています。
例えば
- 手帳
- 名刺入れ
等があります。
- 避けておきたい場所
- 携帯やスマホ
- 化粧ポーチ
注意しておきたい場所もあります。
確かに人との縁が繋がる
アイテムですが、縁結びの
御守りを人に見られると、
「この人、出会いに必死なの?」
ととられかねません。御守りを
見た相手は、引いてしまう事も。
女子力が上がると言う事で、
化粧ポーチの中に入れておく、
と言う方法もあります。
が、こまめに中身を整理して、
清潔な状態にしておかないと、
御守りを汚す事にもなります。
きちんと整えられたポーチで
あれば、入れておいても神様も
居心地良く過ごせそうです。
逆に言えば、人から見えない場所
(化粧ポーチ)にも、きちんと気を
使える、すなわち、
神様への気遣いができる=
人や身だしなみへの気遣い
が出来る事にもなり、
女子力UPに繋がるかも
しれません。
無造作に入れた事すら
忘れる様では、神様に
失礼にあたりそうです。
身につけられない時
持ち歩きたいけれど、スペース
がなくて難しい場合もあります。
そんな時は、箱や引き出しに
しまわずに、いつも見える場所に
置いておきましょう。
いくつかポイントがある様です。
- 目につく場所が、自分の目線
よりも高い位置に置く。
御守りは神様ですから、
見下す様な場所に置いては
失礼にあたる、と考えれば
納得です。 - 日に焼けない、汚れない場所
に置く。
窓際で日当たりが良すぎると、
御守りの外袋が痛みます。
また何時も目につくからと
言っても、冷蔵庫や台所では
汚れやすいですし、
神様を敬い大事に扱う言う意味
では、ふさわしい場所とは
言えないでしょう。
身支度をするチェストや鏡台、
毎日目にするリビングの
カウンター等が良い様です。
ですが、本来「御守り」とは、
いつでも持ち歩く事で、
どこにいても身につけた本人に
縁のご利益がある様にと
されたものです。
それに対し「お札」は、そこに
設置された閉鎖空間に対して、
ご加護やご利益がある様に
作られたものです。
御守りをお札の様に使うと、
せっかくの縁に対するご利益も
一定の閉鎖空間に限られ、
勿体無い事に。なるべく
御守りは持ち歩きたいものです。
交換時期は?
御守りは、およそ一年を目処に
交換するのが良いとされています。
御守りは、本来持ち歩く人の
代わりに災いを受けたり、
ご利益がある様にご尽力
して下さるものです。
長年持ち歩いて汚れてしまった
ままで身につけていても、
ご利益が無いとされています。
常若(とこわか)と言う考え方が
神社にはあり、
常に新しく清潔な御守りの方が
神の力が強いとされています。
遷宮で新しいご神殿に神様を
お迎えするのは、
遷宮によって神様のお力を
蘇らせて頂く一蘇生再誕と
いう意味があります。
この事からも、常若を大事に
する日本の古来の考え方が
伺えます。
粗末に処分してはNGです。
感謝の気持ちを込めて、神社で
焚き上げて貰うか、
遠方の場合は郵送で返納します。
郵送先は、こちら。
〒699-0701
島根県出雲市大社町杵築東195
出雲大社社務所宛
まとめ
その後妹は、私のお土産の
出雲大社の縁結びの御守りを、
手帳のカバーにしのばせました。
母のお土産、川越氷川神社の
縁結び御守りを化粧ポーチに
汚れない様に半紙で
包んで入れて、毎日
持ち歩いているとか。
ご縁の効果についての話は、
まだ聞きませんが、妹の気に
なった発言がこれ。
「御守り持ち歩き始めて、
神様に失礼にならない様に、
手帳やポーチ、綺麗に使おうと
結構気を使う様になったよ。
今迄が酷すぎたかも。」
御守りで得られるものは、
背中を押してくれる安心感と、
何時も神様がそばにいる事で
感じる適度な緊張感なのかな、
と思いました。