知人が生後8か月の赤ちゃんを連れて、
遊びに来ました。
赤ちゃんはよだれをだらだらたらして、
「あぅあぅ」と叫びとても元気そうです。
それをじっと見ていた娘。
娘「どうして赤ちゃんはよだれが多いの?」
私「まだ小さくて、よだれを飲み込む筋肉が
発達してないからよ。」
娘「じゃあ、よだれはなんのためにあるの?」
私「それは・・・。」
突然の娘の質問にどぎまぎしてしまい、
何も答えられませんでした。
娘のために唾液について、
詳しく調べてみることにしました。
唾液の働きについて
私は歯科医院に治療に通っているので、
治療が終わった後先生に質問してみました。
私「先生、唾液の働きとはどのような
ものでしょうか?」
すると医師からは、
次のような回答が返ってきました。
アミラーゼの働きについて
唾液の中にはアミラーゼという、
消化酵素が含まれています。
この酵素は糖質を分解して、
体に吸収しやすい状態にしてくれます。
生命活動のエネルギー源として、
人間にとってブドウ糖は、
とても重要な栄養素です。
食物はブドウ糖のままで、
存在するのではありません。
ブドウ糖が多数結合した、
「でんぷん」として炭水化物中に、
含まれています。
しかし、でんぶんのままでは。
分子構造が大きすぎて、
人は体の中に吸収することができません。
そこで、唾液中の酵素のアミラーゼが、
でんぷんを分解して麦芽糖に変えます。
小腸にたどりついた麦芽糖は、
小腸から出ている消化酵素により、
さらにブドウ糖に分解されます。
これでようやく、体に吸収されることが
できるのです。
食物を口に入れてから飲み込むまで、
咀嚼の回数が多いほど、
アミラーゼが活性化します。
よく噛んで食べることは、消化のために
とても必要なことなのです。
そのほかの唾液の働き
唾液は消化のほかにも、
大切な働きがあります。
- 口の中をきれいにする
- 抗菌作用
- 再石灰化
唾液は歯の表面についた食べかすや、
細菌を洗い流す作用があります。
たとえばなんらかの事情で、
唾液の分泌が減少していると、
汚れを十分洗い流すことができません。
ファーストフードのような、
よく噛まなくても良い食事では、
唾液の分泌が悪くなります。
唾液の中には多くの抗菌物質が、
存在しています。
虫歯や歯周病などの、
口の中の細菌の感染を防いだり、
体内に細菌が侵入するのを防いでくれます。
歯の表面は硬いエナメル質で、
覆われています。
虫歯の菌や甘い飲食物により、
エナメル質は溶けていきます。
しかし唾液には、エナメル質を
修復する成分が含まれ、
歯の表面をたえず修復してくれています。
この働きを再石灰化と呼んでいます。
まとめ
先生の話を聞いて、驚きました。
人間の体は、なんて精工に
できているのでしょうか?
唾液は私たちの体を一生懸命細菌から、
守ってくれているのです。
先生によると唾液を増やすためには、
よく噛んで食べることや、
水を多めに取ることが大事だそうです。
ほかにもレモンや梅干しなど、
酸性の食品を取ることも良いそうです。
一度食品を口に入れたら、
30回は噛むと良いとも言われました。
健康のために、これからよく噛んで
食べるよう心掛けたいと思います。