私の通勤路に、
大きなテーマパークへ、向かう為の
主要な乗り換え駅が、あります。
朝の出勤時には、そこへ行く人達と
電車に乗り合わせることが、よくあります。
いかにも、楽しそうな雰囲気で
マナーもとても良いので、心の中で、
行ってらっしゃいと、言ってみたりします。
ところで、私の職場の同僚に、
ドイツから来た人がいて
乗車駅が同じなので、よく一緒になります。
その日も、一緒になったので
並んで座って、仕事の話をしていました。
車内騒然! 乗客の視線の先には
次の停車駅で、親子連れが乗って来ました。
それも5組もです。
おそらく、幼稚園のお友達でしょう。
親たちは、空いている優先座席に
5人の子供達を座らせ、自分たちは
子供から離れた、ドアの前を占領。
そこから、子供達のおしゃべり大会です。
5人分の甲高い大声が、車内に響いて
同じ座席にいた、高齢者は
別の車両に移って行きました。
親たちは、注意するどころか
自分達も大声で、話に夢中。
もう、その場所一点に、
車内の視線が、集中しているのも
気付かすに、話し続けています。
その中の一人の言葉が、
同僚を怒らせました。
「他のお客さん、うるさいって
思ってるだろうね、わははは」
彼女は、それを言った人に一言、
「そう思ったら、静かにしてください」
更に、子供達の側に行き
直接注意した後、親達にこう言いました。
「静かにさせてください。
こういう時は、躾のチャンスですから
今こそ、マナーを教えましょう」
たどたどしくも、冷静で
しっかりした、日本語でした。
しかし、親達は一瞬黙ったものの
無視して話し続け、テーマパークへの
乗り換え駅で、騒ぎながら降りて行きました。
車内に安堵感が漂い、
一人の小学生が、ぼそっと
「うるさかったね」と言いました。
本来 子供に罪はありません
2015年に、ある芸人さんが、
ツイッターで、呟いた言葉があります。
「新幹線で子供がうるさい。。。
子供に罪はなし。
親のおろおろ感なしに罪あり。。。」
その通りだと思いました。
子供は、まだ子供ですから
何が迷惑になるか、わからなくて当然です。
子供が騒いだり、吊革で遊んだり
降りる人を待たずに、乗り込んだり
土足で、座席に上がったりした時に
親が、きちんと指導出来るか、叱れるか、
その気遣いだけで、周囲の乗客への印象は
とても大きく変わります。
他の乗客が、気分を害しているのは
子供にではなく、
注意出来ない親に対してなのです。
欧州の子供達のマナーが良い理由
ドイツ人の同僚が、言うには
ドイツでは子供に厳しく、電車で弱者に
座席を譲るのは、子供の役目だそうです。
また、騒ぐと、親はもちろん
周囲の大人が、叱るのも当たり前なので
騒ぐ子も、それを許す親もいないそうです。
こういうマナーは、万国共通だから
自分は、よその子でも叱る、
それがその子供の為になる。
と言う、彼女の持論に、
私は、大いに同意しますが
日本では実行は、難しいでしょう。
しかし、自分の子供は躾が可能です。
私は、どんな躾をするのか聞いてみました。
子供の躾は、ドイツ人に任せろと
言う言葉が、あるそうです。
確かに、同僚の子供達も普段はやんちゃですが
公共の場所では、静かな紳士淑女です。
ドイツ人の躾け方としては、
- 乳児の頃から、理由を言い聞かせ続ける
- 幼児でも、公共の場で騒ぐと、きつく叱る
- それでも聞かないと、外へ出て叱る
- 反抗するようなら、即刻帰宅
なのだそうで、同僚が子供の頃は
帰宅してから、自室に閉じ込められる等の
お仕置きが待っていたそうです。
叱る時は、子供に対して
それをしてはいけない理由を
わかるまで、説明するのがミソだとか。
とにかく、親の言うことは絶対的。
強く叱って、子供が理解すれば
その後は、しっかり抱きしめる。
飴と鞭をうまく使い分けていますね。
さいごに
小田急電鉄が、自社サイト内で小学生向きに
「電車に関するマナーやルール」
という、コーナーを設けています。
イラストを使って、電車内やホームや
踏切での、安全やマナーを、
クイズ形式で学ぼうと言う、取組みです。
子供のいらっしゃる方は、是非一度
ご一緒に、目を通されることを、
オススメします。