私が働いている保育園では
少しでも子供達がパニックにならないように、
職員も落ち着いて子供達を守れるようにと
ふた月に一度、消防署の方に来ていただいて
本格的な避難訓練をしてます。
職員5人が防災委員になり、
毎月議題を決めて委員会を開き、
避難非常口や避難経路、適切な安全場所、
設置した備品などの地震対策
園内放送、防災用具の確認などを
しています。
私はまだ巨大地震を経験しておらず、
実際に地震が起きた時に
パニックにならない様にと、
避難訓練を真剣に取り組んでいますが
毎回へまをしてしまいます。
そこで、他の保育園などではどのような
避難訓練をしているのでしょうか?
どれくらいの年齢から避難訓練を
するとよいのでしょうか?
色々な疑問がでてきたので、
今回は保育園での避難訓練を
調べてみました。
保育園児にはどうやって教えているの?
厚生労働省管轄の保育園では
児童福祉法と消防法によって
避難訓練の実施が義務付けられています。
怖いイメージでおびえてしまう子や
パニックを起こしてしまう子、
非常ベルの音が苦手な子、
ふざけて面白がっている子など
色々な子供がいます。
そんな予測不能な子供達には
最初に地震や火事の時の避難の方法を
解りやすく説明をしてから実践します。
小学校で教えている避難訓練のキーワード
「お・か・し・も」を使用している保育園が
多い様ですね。
「お・か・し・も」とは
お・・・おさない
か・・・かけない(走らない)
し・・・しゃべらない
も・・・もどらない
イラストと一緒に壁に貼っている
保育園や、絵本で読み聞かせの時に
本を使用しているようですね。
小さい子供達に解りやすく危険を
教えられるのでとても良いと評判です。
保育園ではどのような避難訓練をしているの?
地震が起きた事を想定して、
園内放送で地震が起きた事を知らせます。
まず最初にクラス全員に声かけをして、
子供達を落ち着かせます。
次に机がある部屋なら机の下に、
ない部屋なら落下物のない中央部分に
集まり地震がおさまるのを待ちます。
そして窓やドアを全開にします。
それから全員に防空頭巾を被らせます。
さいごに靴を履かせ園庭や玄関などの
落下物のない広い所に移動します。
子供は予想しない事をするので、
全ての行動に全員がそろっているか
必ず人数を確認します。
防空頭巾などを嫌がる子もいるので
園児に合わせて、ちょっとした毛布や
ヘルメット、座布団などをかぶって
避難するなどの工夫をしても良いですね。
保育園ではどんな地震対策が良いの?
ピアノ・オルガンやテレビ
大型家電、食器棚、玩具、収納棚など
全ての大型商品には転倒防止の部品を
取付け固定します。
重ねている物は連結します。
照明器具や窓ガラス、壁掛けの時計や
額などには飛散防止シートを貼ります。
屋外のプロパンガスや遊具も
固定できる物は全て固定します。
保育園にはどんな防災用具が必要?
家庭にある用具以外に保育園には
必要な物を紹介します。
防空頭巾、ヘルメット、ハンズフリー拡声器、
避難車、ツインズキャリー、防災用マット、
園児誘導ロープ、使い捨て哺乳瓶、簡単テント
などが必要です。
防空頭巾やヘルメットは場所をとるので
防災用品を入れるベンチなどを購入して、
各部屋においておくと実際の時にわざわざ
倉庫などに取りに行く事もありません。
他には粉ミルク、おむつ・おむつ替えシート
おしりふき、クッションマット、カイロ、
止血パット、毛布、笛、レトルト食品も
用意が必要です。
さいごに
今回色々と調べて見て
「お・か・し・も」という避難訓練の
キーワードを初めて知りました。
我が子に聞いてみるとやはり
小学校で習ったそうです。
絵本も発行されているので、
これを購入し、読み聞かせの時に
使用したいと思いました。
まず避難訓練はポイントを押さえて
落ち着いて行動する事です。
次はなんだったっけ?などと
訓練の内容ばかりに気を取られてしまうので
毎回へまをしてしまう事が解りました。
今何をしなければいけないかを考えれば
自ずと実行出来るのです。
なんだか今度はうまく出来そうな
気がしてきました。