読んドコ!

「となりのトトロ」のオカルト都市伝説!ジブリはきっぱり否定

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先日、会社の新入女子社員のAさんが、
得意げにスマホを見せびらかすので、
よく見てみると…

おお!なんと!
トトロのスマホケース!
カワイイではないですか!

彼女はジブリ作品の大ファンで、
特にトトロが大のお気に入り。
このスマホケースにすっかりご満悦です。

しかし、そんなAさんに、
営業主任が、水を差すひとことを。

「でも『となりのトトロ』ってさあ、
オカルト設定なんでしょ?」

オカルト?なんじゃ、そりゃ?
トトロは心温まる、
ファンタジー映画のはずですが???

しかし主任は、自説を主張して譲りません。
なんでも、トトロは本当は死神で、
主人公をあの世へ連れていってしまったのだとか。

主任いわく、
そういう都市伝説があるんだそうです。
なんだかコワい…。

一方、トトロファンのAさんは、
この裏設定に大憤慨!

そんな事実はない!すべてデタラメだ!
私がそれを証明してやる!
と、鼻息荒く宣言。

というわけで、そんな彼女と一緒に、
問題の都市伝説を、
詳しく検証してみることにしました。


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トトロは霊界の使者

宮崎駿監督の「となりのトトロ」は、
森の精霊トトロと二人の幼い姉妹との、
自然の中での交流を描いたファンタジーです。

それがなぜか「トトロには怖い裏設定がある」という、
まことしやかな都市伝説が、
ネット上で、流布しているらしいのです。

その内容を要約すると…

  • トトロは霊界からの使者で、
    死を間近にした者にしか、
    見ることができない。
  • 妹のメイは早くからトトロの姿を見ている。
    そのため、行方不明になった時に、
    死んでしまうことになる。
  • 姉のサツキは、行方不明のメイを探している時、
    池に浮かんでいるメイのサンダルを見て、
    メイが死んでしまったことを悟り、

    トトロに、自分もメイのところに、
    連れて行ってくれ、と頼む。
    そしてサツキも死んでしまう
  • 一方、サツキとメイの母親は、
    体を悪くして入院しているが、
    病名は結核で、最後はやはり死んでしまう
  • 実はこの話はすべて、
    家族みんなが元気に生きていて
    こうであったらいいのに、

    という、
    父親の妄想の話なのであった。

…というものだそうです。
もう要約を読むだけで、
グッタリしてしまう内容です。

しかも、この都市伝説の裏付け理由が、
さらにグッタリするものなのです。

  • 行方不明になったメイが途方に暮れていた時、
    脇に立っている地蔵に、「メイ」という文字が、
    刻まれているのは、死の暗示である。
  • 物語の後半、
    サツキとメイの影が描かれていないのは、
    二人がすでに、この世のものではない証拠である。
  • さらに最後、母親の病院にやってきた姉妹が、
    母親に会わずに帰るのは不自然。
    それは死んでしまっているから、会えなかったのである。

…等々。
もうここまで来ると、
粗探しのような、感じもしますが…。

いったい、なぜ、
こんなオカルト設定が、
広まってしまったのでしょう?

都市伝説の正体

この都市伝説に対し、
ジブリ側はきっぱり、否定しています。

「みなさん、ご心配なく。
トトロが死神だとか、
メイちゃんは死んでるという事実や設定は、
『となりのトトロ』には全くありませんよ。
最近はやりの都市伝説のひとつです。」
(スタジオジブリHP「ジブリ日誌」より)

また、都市伝説の根拠も、
次のように検証していくと
根も葉もないことがわかります。

  1. 池に浮かんだサンダル
  2. これは画像をよく見れば、はっきりわかります。
    サンダルは明らかに、メイのものではありません

  3. 地蔵に掘られた「メイ」の文字
  4. これも画像をよく見ればわかるのですが、
    地蔵に文字は確認できません。

  5. 後半、姉妹の影がない
  6. これはジブリ日誌でも「作画上不要のため
    と説明されています。実際夕刻のシーンなので、
    影は必要なかったようです。

  7. なぜ姉妹は母親に会わなかったのか?
  8. これは人それぞれ解釈の仕方があると思いますが、
    姉妹は、母親の無事な姿を見て安心したかっただけで、
    物語の流れからしても、不自然には思われません

どうもこの都市伝説の出所は、
清水正という人が書いた、
評論書から来ているようです。

2001年に鳥影社から出版された、
「宮崎駿を読む 母性とカオスのファンタジー」
という著書がそれです。

この本で清水氏は、「となりのトトロ」に関して、
古代神話や民間伝承と関連付け、
死と再生の儀式めいたシーンがあることを指摘。

そこから、この映画全体が、
まるで死の影に覆われているかのように、
論じています。

この強引な説にのっとった結果、
「となりのトトロ」は、もはやオカルト
とも言える解釈になってしまうのです。

その解釈が、実はトトロは死神で、
姉妹と母親は死亡、

話はすべて父親の願望妄想だった、という、
例の裏設定に行きつく、というわけです。

かなり独自的な解釈ですが、
私からすると、
想像のはるか斜め上を行きすぎていて、

父親の妄想ではなく、あんたの妄想だろ?
とツッコミたくなってしまいます。

結局、このオカルトチックともいえる解釈が、
読者によっていつのまにかネットで拡散し、
都市伝説となってしまったようです。

おわりに

さて、都市伝説の出所がわかったことで、
A女史はすっかり安心したようです。

正直、ちょっと不安だったようですね。
本当だったらどうしよう、
と思っていたらしいです。

しかし!
どんな怪情報が流れようと、
映画を観れば一目瞭然のはず!

「となりのトトロ」は、
自然との共生をテーマにした
良質なファンタジー映画であることが!

たとえ事前に裏設定が頭にあったとしても、
そんなものは吹き飛んでしまうでしょう。

なぜなら素晴らしい映画というものは、
本当のテーマ、本当に伝えたいことが、
そこに確実に感じられるからです。


名作というものは、そういうものなのだと、
私は思っています。
だからこそ広く愛されるのだ、と。

面白おかしく都市伝説が流布するのも、
「となりのトトロ」が不動のテーマ性を持つ、
証拠なのかもしれませんね。


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